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2015年 01月 30日
春になり、くまが冬眠から目覚めると、森は無くなっていました。
冬の間に人間がやってきて木々を切り倒し、大きな工場を建てていたのです。 くまを見つけた工場の人間は言います。 「おい、おまえ、とっとと仕事につけ!」 「くまだと! ふざけるな! うすぎたないなまけものめ!」 あげくに社長はこう言いました。 「お前が本当にくまだと言うんなら、それを証明しなくちゃだめだね」 「ぼくはくまだ。ぼくはくまなんだ。」 けれど結局くまは、言われるがままに作業服を着てひげをそり、工場で働きます。 ほかの労働者(人間)に混じって。来る日も来る日も。 そして次の冬が来たとき・・・。 絵/イエルク・ミュラー
by kirja
| 2015-01-30 16:53
| 絵本のこと
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