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2010年 01月 21日
エンデの代表作「モモ」や「はてしない物語」は、数えきれないくらい
繰り返し読みました。けれど絵本となるとあまり馴染みがなかったのです。 「影の縫製機」 絵本というより詩集です。 真っ黒の布張りの表紙にミシンの絵が型押しされた、素晴らしい装丁です。 ビネッテ・シュレーダーの絵がまたとてもいい。 エンデの詩によって導き出される自分の感覚にドキドキしてしまいます。 「哲学するゾウ フィレモンシワシワ」 絵がもうちょっと良ければな~というのが第1印象です。が、 哲学者であり賢者であるシワシワが、いつも大きくて美しいもののことに思いを馳せ、 すべてを超越したところで生きている、その姿はエンデその人ではないかと思いました。 描かれているシワシワは、本当に優しい目をしているのです。 「オフェリアと影の一座」 エンデという人は「影」という不安定な存在に強く惹かれていたのでしょうね。 「サーカス物語」の中でも、現実の「影」と心に刻み込まれた「面影」というものが 非常に細やかに描かれていましたし、 「モモ」に出てくる灰色の男たちはまさに実態のない「影」、 そして「はてしない物語」では、アトレーユとバスチアンは お互いがお互いの影であるかのように旅をします。 この絵本は、そうした「影」という存在に深い愛情が注がれているように感じます。
by kirja
| 2010-01-21 15:52
| 絵本のこと
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Comments(2)
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